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お見舞い申し上げますMar 22, 2011

この度の地震と津波により被災された方々、
そのご家族の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


10日が経った。
余震や原発や停電や断水などで世の中はまだ騒然としている。
幸い、SOYのメンバーや家族に被害はなかったが、
東北の友人達の親族は被災して避難所暮らしとなったそうだ。
死者、行方不明者が2万人を超える未曾有の災害。
家族や友人を失った深い悲しみの中でも生きる決意をした人々に、
ライフラインの途絶というさらなる苦難が追い打ちをかけている。
水、食料、燃料、命を支える最低限のものさえ十分に届けることが出来ない。
鉄道や道路というものが、個人の移動のための交通路というより、
必要な物資を日本の隅々に届ける血管であるということを改めて思う。
血(物)流が滞ると、比喩でなく途端に生命は危険に晒されてしまうのだ。

今回の地震と津波では、人間の構築物の脆さを改めて知らされた。
世界一と呼ばれた防波堤も、役に立たなかった。
原発の何重ものセイフティネットも、意味をもたなかった。
橋も道路も家も駅も空港も、一瞬にして黒い水に押し流されてしまった。
人間は自然の力の前には、かくも無力だ。
この災難から学べることは何か、謙虚に、懸命に考えなければならない。

被災地を訪れた友人は、生き残った親族と会って、
僕たちはあの日「一緒に死んで一緒に生きている」と感じたそうだ。
重い言葉。。でも、
もし日本国民の皆が同じように受け止め、心から同じように思えるなら、
そして一緒に生き直す勇気が持てるなら、
この苦難も不安も、乗り越えられるかも知れない。
自分もこの言葉を胸に、今後の行動を考えて生きたいと思う。


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