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(仮称)軒下研究会Mar 30, 2013

蕨の家の現場は、順調に進んでいます。
現在、屋根の防水と外壁の下地の工事が進行中。

蕨の家は、広い敷地を活かし中庭型としていますが、
さらに、内部と外部の境界には中間領域を設けています。
軒下のスペースを積極的に、移行空間、滞留空間として活用しよう
という試みをしているのです。

これは、東南アジアの土着的な家屋やリゾートホテルの研究から
関心を持つようになったテーマなのですが、かつての日本家屋にも
縁側や土間や下屋(げや)などとして当たり前に存在していたものでもあります。
高気密高断熱の箱が求められる現在、絶滅が危惧されるものの一つです。

前回のNewsに突然現れた「(仮称)軒下研究会」は、
このテーマを考え、現代の住宅に提案していくことを旨としていて
蕨の家にも幾つかのアイデアが挿入されています。
そのひとつが、玄関へのアプローチ/待合。(内部にも見えますが外部です。)
露地としてのアプローチの正面の壁の向こうには、
茶室の待合のように機能する滞留空間を用意しています。

IMG_1429-.jpg

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